BCメモ

遊戯王のドラフトについてまとめるブログ

強いデッキを組む方法

今回は、私がこのドラフトで主にピック時に意識していることについて書きたいと思います。

 

ドラフトは、自由にカードを選べる構築戦とは違い、その場で回ってきたカード達でデッキを組まなければいけません。そんなドラフトで強いデッキを組むにはどうしたらいいでしょうか?

 

答えは簡単です。強いカードでデッキを組めばよいのです。

 

そんなこといっても強いカードばかり取れるわけじゃない!弱いカードもたくさん回ってくる!と言いたくなると思います。ではここでいう強いカード、弱いカードとはなんでしょう?

 

地属性ドラフトは、一人あたり12枚のパック×5の60枚のカードからデッキを組みます。12枚入りのパックを6人で取り合うわけですから、自分が取れるカードは1パックにつき2枚ずつということになります。

ここで、各パックで1枚目に取るカードを1stピック、2枚目に取るカードを2ndピックと呼ぶことにします。

大雑把にいうと、1stピックで取れるカードは各パックで最初に手を付けるカードなので強いカード、2ndピックで取れるカードは1周したあとの余りものなので弱いカードと分類することができます。つまり、それぞれ強いカードと弱いカート30枚ずつでデッキを組むことになります。

これを踏まえてピック時のポイントを考えていきましょう。

 

エクストラデッキのカードを取りすぎない

一つ目のポイントは、エクストラデッキのカードを取りすぎないことです。構築戦では、エクストラデッキは選択肢が多い方が強いため、あれもこれもと取ってしまいがちです。

しかし、地属性ドラフトでは、メインのカードとエクストラのカードがごちゃまぜでパックに入っており、その合計で60枚しか取ることができません。

 

例えば、エクストラデッキのカードを15枚も取ってしまうとしましょう。そうすると、メインデッキは残りの45枚で組まなければいけません。仮に15枚のうち10枚を1stピックで取ったとすると、メインの45枚の内訳は、強いカード20枚と弱いカード25枚ということになります。そうなるとメインデッキの半分が弱いカードということになり、大変貧弱なデッキになってしまいます。

エクストラデッキが強くても、それを扱うメインデッキが弱くては本末転倒ですね。

 

そこで、エクストラデッキのカードのピックを厳選し、強いカード3枚、弱いカード2枚の合計5枚ピックしたとしましょう。そうすると、メインデッキは55枚のカードから組むことができます。しかもそのうち27枚は強いカードですから、デッキの多くを強いカードで組むことができます。

45枚からデッキを組む人と、55枚からデッキを組む人、どちらが強いデッキになるかは一目瞭然ですね。

 

2ndピックで強いカードを取る

二つ目のポイントは、2ndピックで強いカードを取ることです。いや、それができないから2ndピックなんじゃん、と言いたくなるところですが、ここで強いカードと弱いカードをもう少し細分化してみましょう。

 

①パワーカードや汎用性の高いカード

《巌征竜-レドックス》や、《禁じられた聖槍》など

②テーマのキーとなるカード

《トリオンの蟲惑魔》や、《マシンナーズ・ギアフレーム》など

③テーマのカードのうち、重要度の低いもの

《マシンナーズ・ソルジャー》や、《ゴゴゴゴーレム》など

④カードパワーの低いもの

《憑依装着-アウス》や、《スクラップ・コング》など

 

①は一番わかりやすいです。明らかにカードパワーの高いものや、全員が欲しくなるような汎用性の高いカードが当てはまります。これらのカードは自分でとっても強いですし、相手に取られても厄介なので1stピックで最優先で取りましょう。

②は全員が欲しいわけではないけれど、それを集めているならぜひ取りたいカード達です。カットの危険性も高く、基本的に2ndピックで回ってくることは少ないため、取るならばできれば1stピックで取りたいところです。(場合によっては①よりも優先することもあります)

 

重要なのは③です。例えば《マシンナーズ・ソルジャー》は、基本的にはただの16打点の弱いカードなので、1stピックで取る人は少ないでしょう。しかし、自分が《マシンナーズ・ギアフレーム》を持っているならば話は別です。このカードは《マシンナーズ・ギアフレーム》の数少ないサーチ先であり、アドバンテージを生み出すことに繋がります。素引きした16打点は弱いですが、サーチして無から生み出された16打点は強いのです。そのため、取得できれば中々仕事をしてくれます。

 

このような自分にとっては強く、周りにとっては弱いカードを1stピックで取るのは非常に勿体ないです。①のようなみんなが欲しいカードはまず2週目で回ってきませんが、③のような自分だけが欲しいカードは2ndピックで回ってくる可能性が高いのです。

そのため、③のようなカードは1stピックでは勇気を持って流し、2ndピックの本来弱いカードを取らざるを得ない機会で手に入れることができれば、デッキ内の強いカードの比率を高めることができます。(例えば1stピックで頑張ってマドルチェを集めた人と、2ndピックでカラクリを集めた人がいたとして、当然後者の方がデッキ内の汎用カードの質が高く、強いデッキになると言えます。)

 

 

以上が、私がピック時に意識していることになります。とは言っても、実際には中々うまくはいかないことも多いのもドラフトの面白いところです(絶対に回ってくると信じて流したカードが取られていたり…)。

あまり難しく考えず、こういう考え方もあるんだなー程度に考えてもらえるとありがたいです。